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医療に大きく寄与することが期待されている

バーチャル顕微鏡は病理診断のあり方を劇的に変え、医療に大きく寄与することが期待されている。テレパソロジーが盛んな欧米ではデジタル顕微鏡が普及しているが、日本では導入が遅れているといわれている。日本の病理医の画質へのこだわりや病理診断精度の考え方が欧米と異なるためでもあると考えられる。利点も多いので、バーチャル顕微鏡の品質向上やディスプレイでの観察にこだわらない世代の出現等により、バーチャル顕微鏡は導入が進むと考えられる。

遠隔迅速病理診断 [編集]
手術中に摘出された病変組織の迅速病理標本を遠隔地から病理医が診断することにより、病理医が不在の病院での術中迅速病理診断が可能になる。たとえば胃癌の内視鏡手術はリンパ節転移有無評価に迅速診断は欠かせないとされるが、遠隔迅速病理診断によって、病理医不在病院(100-200床の中小病院等)での早期胃癌等の内視鏡手術が可能になろう。バーチャル顕微鏡は医療費削減にも寄与することが期待される。

バーチャル顕微鏡が遠隔迅速病理診断に活用された有名な例としては、岩手医科大学臨床病理の中村眞一教授(現在は退職)によって岩手県立久慈病院と岩手医科大学間で始めたのが最初の例である。ストレスのない診断が可能だという。

病気・病変の説明 [編集]
従来は患者の病理検査は報告書によって説明がなされていたが、バーチャル顕微鏡を用いると、患者の病変の顕微鏡像をディスプレイに映して説明することができる。

乳癌の組織像を患者自身がディスプレイで観察することができる。患者は病理の専門家ではないので組織所見の正確な理解には達しないかもしれないが、自身の癌細胞を見せてもらうことは重要であろう。場合によっては自身のデジタル病理画像コピー(DVD等)を入手して病理診断科の病理専門医に病変の説明を求め、納得することも可能である。 院内において、電子カルテとリンクし、病変の説明を行う目的で活用された最初の例としては、富山市民病院の齋藤勝彦病理科部長によって最初に実施された例である。院内では非常に好評だという。
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病理診断科での利用 [編集]
病理診断科(2008年4月の医療法改定により病理診断科が標榜診療科)の病理専門医が診断困難例や特殊・稀少病変等について、デジタル画像を用いて、迅速にスペシャリティー領域の病理医に病理診断の確認・裏づけをとることが容易になる。従来はガラススライドを専門家に輸送しており、日数を要していた。デジタル画像によって病理診断がより早くなることは患者にとって病理結果を待つまでの不安な時間がより短くなるということである。

病理教育・診断標準化 [編集]
医学部病理学教室等では、病理実習において、従来の光学顕微鏡を用いてガラススライドを観察するのではなく、バーチャル顕微鏡のデジタル画像をディスプレイ上で観察することも多くなった。学生には好評という。

また病理医や臨床医が病気について病変(病理組織)を学ぶ際に、バーチャル顕微鏡のデジタル画像を用いることも計画されており、病理診断の質的向上や、病理診断科と他の診療科を交えた診断の標準化などがいっそう進むと期待されている。

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2009年06月21日 08:17に投稿されたエントリーのページです。

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